地球全体の気温が上がっていることで問題になっている地球温暖化。その原因として考えられているのは、大気中の二酸化炭素(CO2)が増えたことなんだ。
二酸化炭素はもともと空気の中にもわずかにふくまれている気体で、地上から出る熱を大気中に保つはたらきがある。つまり温室のような効果で地球を暖めていたんだ。ところがここ200年ほどの間に、二酸化炭素が急激にふえていることがわかった。空気の中にふくまれる二酸化炭素のこさは、200年前は280ppmくらいだったのが、今では、370ppmをこえている。この200年間に30%もふえている。(ppmというのは100万分の1、濃度をあらわす単位。)
二酸化炭素が増えたのは、人間が石油や石炭をどんどん燃やしてきたからなんだ。200年ほど前から人間は工業を発達させ、自動車や飛行機など便利なものをたくさんを発明してきた。つまり、今の豊かな社会は石油や石炭を燃やすことで成り立っているんだ。そしてその豊かな社会をつくる一方で、地球の温暖化が進んでしまったというわけだ。