地球全体の気温が上がると、シベリアやカナダ、南極、アラスカなどの氷河や、グリーンランドの氷がとけてしまい、それによって海面が今より高くなるといわれている。
生物が生きていけなくなったり、海抜の低い地域、島などは海にしずんでしまったりする。
気温が上がると海流の流れが変わる。その結果、気候が変わることによって洪水や干ばつが増え、農作物がきちんと育たないといった問題が起きる。
また、蚊や鳥などウイルスを運ぶ生物が増えることにより、感染症のマラリア、デング熱、日本脳炎などにかかる人が増える。
こうした被害はすでに世界各地で起きている。海面は1年で3ミリずつ上昇しているという調査結果も出ている。最近よく起こる台風や猛暑といった異常気象も温暖化が原因だといわれている。地球温暖化問題はこれからの問題ではなく、今すでに起こっている地球規模の環境問題なんだ。