地球上の二酸化炭素は産業革命のころから、どんどんと増え始めたんだ。今から250年以上前、イギリスで始まった産業革命は工業化の始まりだった。
蒸気機関や電気が発明され、交通機関が発達し、工業化が進んだ都市に人びとは働きに出た。生活の基盤が農業中心から工業へと変わり、それによって社会全体のシステムも変わっていった。機械を動かすために、石油や石炭を燃やして、その結果、大量の二酸化炭素が排出されるようになった。
二酸化炭素はそれまで40万年の間は一定の量を保ってきた。でも機械化が進んだ産業革命の後、いっきに30%も増えた。
またそれ以外にも、人間による開発が進み、熱帯林が減っていることも原因のひとつ。たくさんの二酸化炭素を吸収して、酸素に変える役割をしていた熱帯林が減ったことで、大気中にはき出された二酸化炭素がそのまま残ってしまうんだ。