「京都議定書」に取り入れられた「排出権取引」は、二酸化炭素の売買ができるシステム。京都議定書では国ごとに温室効果ガスを減らす量が決められた。
国によって目標値はちがい、クリアすることが難しい国とかんたんな国が出てくる。その中で目標をクリアし、さらに温室効果ガスを減らしている国は、その分をまだ減らしきれていない国に売ることができるという取引方法が排出権取引なんだ。実際、日本の場合、6%減らすことを約束しているけれど、20年以上前から温暖化対策をすでにしているため、さらに温室効果ガスを減らし、目標をクリアすることはたいへん難しいと考えられている。そのため、排出権取引のシステムを利用して、目標をクリアする方向で動いているんだ。
排出権取引は、先進国が京都議定書の目標を達成しやすいように考えられた「京都メカニズム」というしくみのひとつなんだ。