空気は、およそ5分の4がちっ素、5分の1が酸素で、このほかにもいろいろな気体が少しずつふくまれている。このうち、水蒸気、二酸化炭素、メタンなどは、地上から出る熱を大気中に保つはたらきがある。
このはたらきのことを温室効果といい、その気体を温室効果ガスという。
地球は、温室効果ガスによる、ほどよい温室効果のおかげで、生き物にとってすみやすい環境が保たれている。けれども、温室効果ガスが増えすぎると、地球全体の気温が上がりすぎてしまう。そして今、実際に気温が上がっているんだ。このことを「地球温暖化」といい、大きな環境問題になっている。
200年くらい前から、人間は石炭や石油をたくさん使うようになった。そのため、石炭や石油が燃えてできる二酸化炭素が急激にふえてきている。メタンやフロンなどもふえている。これらはすべて温室効果ガスだ。地球全体の気温が上がると、氷がとけて海の水がふえる。そうすると、海に面した低い土地は水をかぶってしまったり、絶滅する生き物が出てきたりするなどたくさんの問題が起きてくる。