オゾンは、人の力ではつくれないの?
オゾン
オゾンは酸素原子が3個くっついたもの。自然界では酸素が強い紫外線に照らされたときや、植物などの光合成によってつくられる。大気中にも少しだけど含まれている。また、ブラウン管テレビやコピー機を使うときにもオゾンが発生しているよ。
オゾンは高い脱臭効果や殺菌力を持ち、害虫をとりのぞいたり、何かを消毒するのに使われる一方で、濃度が上がりすぎると目が見えなくなったりぜんそくを引き起こしたりするなど人体に悪い影響をあたえてしまう。
オゾンは電気と酸素さえあれば簡単につくることができるが、不安定な物質なので、つくってもすぐに酸素に変化してしまう。こわれ始めているオゾン層を、人工的につくったオゾンで回復させることも何度か考えられたが、オゾンを安定した状態で15~35kmの上空まで運ばなくてはならないため、今の技術では無理だと言われている。