地球の人口は増え続け、現在80億人を越えている。とくに熱帯林がある開発途上国では、ものすごい勢いでふえている。
人口がふえると食べ物が必要になるが、開発途上国の人びとは農地を手に入れることができない。そこで新しい畑を作るために森を切り開くんだ。森に火をつけて焼いて、あとにできた灰を肥料として使う焼畑がさかんに行われている。そして、数年して土地がやせてくると、また別の森を焼きはらって新しい畑にする。また、開発途上国では電気やガスがあまり整っていないため、燃料用のたきぎを取るためにも、森の木を切り出してくる。
先進国への輸出のためにも森林を切り開かなければならない。森を焼きはらって牧場をつくり、先進国に肉を輸出するための牛を育てたり、商業伐採といって、パルプや木材用に切り出される木もたくさんある。
このように開発途上国の人たちが生きていくため、そして先進国の人たちが使う紙や木材のために熱帯林はどんどんと倒されているんだ。