熱帯林は「地球の緑の肺」とも呼ばれるように、たくさんの二酸化炭素を吸収して酸素を吐き出している。二酸化炭素は、地球温暖化の原因になっている。
地球上の約半分をしめる熱帯林が減ることで、吸収される二酸化炭素の量も減り、地球温暖化がますます進んでしまうと心配されているんだ。
また、環境問題のひとつである砂漠化も引き起こす。テレビや雑誌などで熱帯の森林を見ると、巨大な木がたくさん生いしげっているから、土地が肥えているように思えるね。ところが熱帯林では、養分は木の中にたくわえられおり、土地はやせているんだ。養分をふくんだ土はうすく、大きな木も深くまで根を張っていない。だから、木がなくなったあとに大雨などがふると、その土が洗い流されて、草も生えない土地になってしまうんだ。つまり熱帯林を破壊し、そのまま放っておくと砂漠になってしまうことがあるんだ。