森はどんなはたらきをしているのですか?
1ヘクタール、つまり100m四方の土地と同じ広さの常緑広葉樹(カシ、シイ、クスなど)の森は、1年間に30トンの二酸化炭素をすいとり、22トンの酸素をはき出してくれるという。22トンの酸素というと、80人が1年間に呼吸する量なんだ。
工場や発電所の煙突や、自動車などからはたくさんの二酸化炭素が出ている。この二酸化炭素がふえたことが地球温暖化の原因といわれている。二酸化炭素をすってくれる森が減ることで、温暖化はますます進んでしまうんだ。
また、森は強風や気温をやわらげたり、ふった雨をたくわえる天然のダムの役目も果たしている。森がなくなると大雨が一気に川に流れこんで、洪水が起こりやすくなるんだ。森は野性生物の大切な住みかにもなっている。家や紙などをつくるのに必要な木材も森が育ててくれているね。森へ行くと心も体も気持ちよくなる。森はわたしたちに、安らぎもあたえてくれているんだ。