絶滅のスピードはどんどん加速している。2億年ぐらい前の恐竜がいた時代は、1000年の間に1種類の生物が絶滅したと考えられているが、200~300年前にかけては4年で1種、100年前には1年で1種のペースになっていった。
そして1975年には1年間で1000種、今では1年間に4万種以上の生物が絶滅しているとされている。そしてこのスピードはどんどん速まっているんだ。
地球から絶滅しそうな野生動物を「絶滅危惧種」と呼ぶ。IUCN(国際自然保護連合)が出しているレッドデータブックによると、人間と同じほ乳類では約20%、両生類では30%がすでに絶滅危惧種になっている。また、近い将来「絶滅危惧種」になると予想される生物は、ほ乳類で49%、鳥類では、77.7%だ。人間が今のままの生活を続けていると、そう遠くない未来に地球上から、ほとんどの生物が消えてしまうかもしれない。