ここ数十年、地球全体の森林はものすごいスピードで減っている。1990年から2000年までの10年間では日本の面積の3倍もの森林がなくなり、2000年以降も毎年1500万haのペースでなくなっている。1500万haというのは本州の3分の2にあたる面積。
これらの森林破壊のほとんどは、人間の手によって行われているんだ。わたしたち人間はより便利に快適に生きていくため、森林を切り開き、畑や牧場や田んぼをつくり、町をつくってきた。また、材木や紙の材料となるパルプを手に入れるためにもたくさんの木を倒してきた。森林は減っていき、そして今も減り続けている。中でもアフリカ中央部や東南アジア、南米などの熱帯林の減り方ははげしく、このままだとあと100年ほどで、なくなってしまうと言われている。森林がこのように減ることは、異常気象や温暖化など地球全体の環境に大きな影響をおよぼすことになる。