アオコって、何ですか?
アオコの正体はプランクトンが異常発生したもので、一部は魚などのえさになるんだけど、ほとんどはやがて死んでしまい、くさるときにいやなにおいを出す。そのため、ダムなどににアオコが発生すると、水道の水がくさくなってしまうんだ。
また、アオコの死がいがくさって分解されるときに、水中の酸素がたくさん使われるので、ほかの魚が吸う酸素がなくなってしまう。そうすると、魚は呼吸できず死んでしまうんだ。魚のエラにアオコがつまって死んでしまうこともある。アオコ自体が毒を持って、ほかの生物に害を与えることもある。日本でも、2002年に大阪の人工池でアオコをふくんだ水を飲んだ野鳥が大量に変死した。
アオコは富栄養化した湖や沼などに発生する。富栄養化というのは、人間が使った洗剤や農薬・肥料などにふくまれるちっ素やリンが、川や湖などにたくさん流れこんで、水の中に植物やプランクトンの栄養になるものが多くなりすぎた状態のことだ。