川のよごれによって住む魚はちがってくるのですか?
かつて日本の川にはメダカ、フナ、アユなどといった魚がたくさん泳いでいた。
代表的な川魚にメダカ、フナ、コイ、アユ、ドジョウ、タナゴ、イワナなどがいる。
ところが最近、農薬や有害物質によって川の水が汚染されてしまったり、ダムや排水路の開発のために生息地の環境が変わり、こうした淡水魚の多くの種類に絶滅のおそれがあるといわれている。
水の汚れ具合を表す指標に「BOD(生物化学的酸素要求量)」がある。このBODの値が大きいほど、川がよごれていることを示す。
きれいな川にしかすめないメダカやタナゴ、イワナなどはBODが2mg/L(リットル)以下、アユやサケは3mg/L以下でないと生きていけない。汚れに強いといわれているコイやフナでも5mg/L以上になると、すめなくなるといわれている。きれいな水を好む魚はすむ場所が少なくなり数が減っている。
また、汚染だけでなく、人間がペットや観賞用として海外から持ち込んだ魚を放流してしまったために生態系