「廃棄物」というのはゴミのこと。家庭から出るゴミのことは「一般廃棄物」といい、工場などから出るゴミのことは「産業廃棄物」という。
おもな産業廃棄物は、汚泥とよばれる、工場や下水処理場などから出るどろどろしたゴミ。それから、家畜のふん、建築廃材(ビルなどをこわしたときのくず)などがある。有害な化学物質をふくんだものも多い。
産業廃棄物は、その量が一般廃棄物の8倍近くもあって、捨てる場所が足りないことが問題となっている。また、捨てる場所の環境汚染も心配されている。ずっと昔に捨てられた産業廃棄物も、ふくまれている有害な化学物質や薬品が長い時間をかけて土壌を汚染している場合がある。不法投棄といって、法律で禁止されているところに、こっそり捨てる会社などもある。産業廃棄物を出す会社や工場は、責任を持って処分することが義務づけられているが、まだ完全には守られていないんだ。