ゴミが増え続ける一方で、焼却場や処理場は減っているため、ゴミ処理にかかる費用が高くなっている。
会社や工場から出る産業廃棄物や家庭の粗大ごみ(ベッドやたんすなど)をゴミとして出すにはお金を払わなければならない。お金を払いたくない人が山や人気のない場所に勝手にゴミを捨てることを「不法投棄」というんだ。化学物質をふくんだ産業廃棄物が捨てられた山などでは、自然に悪い影響を与えるばかりか、土や水も汚染し、その土地に住む人間の生活にも危険をおよぼすことになる。
また、費用のかかるリサイクル処理をせずに、中古の家電製品やパソコンなどを中国やフィリピンなどに「不法輸出」してしまう業者などもある。法律違反の問題だけなく、パソコン部品に含まれる鉛や水銀、カドミウムなどの有害物質が地元住人に被害を与えるなど世界的に問題になっている。