地球の人口は、200年前には10億人足らず、100年前にはおよそ16億人だった。それが今では80億人を超えている。世界の人口はこれからも増え続け、2050年には97億人になるといわれている。
特に人口がふえているのは、アジア、アフリカなどの開発途上国なんだ。
人口がふえればそれだけ食べ物が必要になる。そのためには、森を切りひらいて畑や牧場をつくらなければならない。やせた土地で無理をして作物をつくったり家畜を飼ったりすると、その土地は荒れて、やがて砂漠になってしまう。家を建てたり、燃料にするまきをとったりするためにも、木を切らなければならない。
作物を育てるには肥料や農薬が必要だけど、農薬や肥料は川や海や地下水をよごす。人口が増えたら自動車も増える。まきや石炭・石油などの燃料を燃やしたり、ガソリンを燃やして車を走らせたりすれば、二酸化炭素がふえ、空気もよごれる。二酸化炭素を吸収する森は減っていくのに、はきだされる二酸化炭素はますます増えてしまう。
このように、人口が増えると地球環境に負担をかけるいろいろな問題が起こってくるんだ。わたしたちは人々のくらしを豊かにすると同時に、地球環境も守っていかなければならないんだ。
記事更新:2023年4月