開発途上国と先進国の間で生まれる食料や経済的な問題を南北問題という。開発途上国と先進国を地図上で見た場合、開発途上国は南側、先進国は北側とかたよっているため、そう呼ばれている。
世界の人口の80%は開発途上国に集中しているが、食料が足りず栄養不足でうえて死んでしまう人が多い。一方で、先進国は経済的に豊かで食料があまっている状態なんだ。こうした差が生まれている状況が南北問題なんだ。
南北の経済の格差は輸出や輸入などの貿易が平等に行われなかったことが大きな原因なんだ。開発途上国から輸出されるものは原料など価格が安い一次産品が多く、先進国から輸出されるものは価格が高い工業製品が多い。安い物しか買ってもらえず、高いものを売られ続けた結果、国内の工業化がおくれたり、生産力が低くなって、格差が生まれてしまったんだ。