燃料電池とは水素を使って電気をつくるシステムのことです。
水に電気を流して水素と酸素を発生させる水の電気分解と逆の原理を利用して、燃料電池は発電します。これまでの火力発電や水力発電では、燃料を使ってタービンを回して電気を作っていましたが、燃料電池は化学反応することで直接電気が生まれ、発電するときには水しか出ません。二酸化炭素や大気汚染物質を出さない、環境にやさしい発電システムとして研究が進められています。
燃料電池は1801年にイギリスのハンフリー・ディヴィーが原理を発見、1952年にはフランシス・ベーコンが発電用の燃料電池の開発に成功しましたが当時はあまり注目されませんでした。そのあと、宇宙船の電源として使われていましたが、ここにきて一般の生活に使えるクリーンエネルギーとして注目を集めています。