北極海には地球上のまだ発見されていない石油資源の4分の1がうまっているといわれている。また、約35年分の天然ガスもうまっているという。
これまで厚い氷におおわれていた北極の海だが、地球温暖化によってその氷がとけ出し、しかも氷の範囲がどんどん小さくなっている。これによって今まで無理だと思われていた北極海での資源開発ができるようになったんだ。
すでに北極海の周りにあるロシアやノルウエーが採取を始めている。近いうちになくなってしまうとされていた化石燃料が大量に手に入るのだから、ほかの国も技術協力などで参加しているが、貴重な資源開発の権利をめぐる国同士の対立も生まれている。また、強引な開発が北極や周囲の生態系を壊し、動物たちに被害が出たり、地球環境そのものに悪い影響が出たりすることも心配されている。