微生物の遺伝子を組みこみ、除草剤をかけても枯れなかったり、その作物を食べた害虫を殺す成分を持ったりするように改造された作物が「遺伝子組み換え作物」で、それを原料にした食品が「遺伝子組み換え食品」。
日本へはナタネ油などの油や大豆、トウモロコシの加工食品が輸入されている。
安全性について、遺伝子組み換え作物の技術はまだ始まったばかりではっきりとしたことはわかっていないんだ。いろいろな意見があるから、自分たちで考えて選んでいきたいね。
不安を感じる人たちは多いようで、そうした声によって、2001年4月から遺伝子組み換え食品の表示が義務化された。表示対象になった大豆やトウモロコシなどを原料にした食品は、表示をしなくてはならない。ただ、タンパク質が分解されるしょう油やレトルトのジャガイモなど、製品に加工された後で遺伝子組み換え作物を使用したかどうかの判断が難しいものは、表示義務がない。