電気やガス、石油など、地球の環境をよごすものに対してかける税金を「環境税」という。税金をつけることで価格が上がり、人びとが節約をしようとすることがねらいで、集められた税金は環境を守るために使われる。
ヨーロッパでは1990年ごろから取り組みが始まっている。スェーデンは炭素税、オランダは 一般燃料税、イギリスは気候変動税、ドイツは 鉱油–電気税などと呼ばれている。めずらしいのはニュージーランドで、牛や羊などの家畜1頭ごとに税金が課せられているんだ。家畜が出すゲップには二酸化炭素やメタンガスがふくまれていて、温暖化を進めてしまう。世界中の牛たちのゲップから出たメタンガスは、大気中の全メタンガスの25%にもなるといわれている。人口の10倍もの数の羊や牛を飼っているニュージーランドならではの税金だね。
日本でも2024年度から「森林環境税」が導入されています。