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韓国と日本は、どんな結びつきをもっているの?

韓国と日本は、どんな結びつきをもっているの?

こたえ:貿易(ぼうえき)での(むす)びつきが中心(ちゅうしん)ですが、文化(ぶんか)での(むす)びつきも(つよ)くなってきています。

日本(にほん)朝鮮(ちょうせん)半島(はんとう)距離(きょり)(ちか)いので、(ふる)くからいろいろな(むす)びつきをもっていました。47世紀(せいき)には大和(やまと)政権(せいけん)朝鮮(ちょうせん)半島(はんとう)進出(しんしゅつ)し、16世紀末(せいきまつ)には豊臣(とよとみ)秀吉(ひでよし)朝鮮(ちょうせん)半島(はんとう)出兵(しゅっぺい)しました。江戸時代(えどじだい)には、朝鮮(ちょうせん)通信使(つうしんし)という使節(しせつ)日本(にほん)()ました。 19101945(ねん)には、日本(にほん)韓国(かんこく)併合(へいごう)して、日本(にほん)植民地(しょくみんち)にしました。

(いま)韓国(かんこく)は、1948(ねん)朝鮮(ちょうせん)半島(はんとう)南部(なんぶ)にできた大韓民国(だいかんみんこく)のことです。日本(にほん)韓国(かんこく)(あいだ)正式(せいしき)国交(こっこう)(はじ)まったのは、「日本国(にほんこく)大韓民国(だいかんみんこく)との(あいだ)基本(きほん)関係(かんけい)(かん)する条約(じょうやく)」が(むす)ばれた1965(ねん)です。日本海(にほんかい)()かぶ竹島(たけしま)については、両国(りょうこく)とも「自国(じこく)領土(りょうど)だ」と主張(しゅちょう)しています。 

貿易(ぼうえき)での(むす)びつき 

 日本(にほん)にとって韓国(かんこく)は、輸出(ゆしゅつ)(だい)3()輸入(ゆにゅう)(だい)4()貿易(ぼうえき)相手(あいて)(こく)です(2019年)1日本(にほん)から韓国(かんこく)へは、半導体(はんどうたい)半導体(はんどうたい)製造(せいぞう)装置(そうち)鉄鋼(てっこう)(はん)、プラスチック製品(せいひん)精密(せいみつ)化学(かがく)原料(げんりょう)などを輸出(ゆしゅつ)し、韓国(かんこく)から日本(にほん)へは、石油(せきゆ)製品(せいひん)鉄鋼(てっこう)(はん)半導体(はんどうたい)精密(せいみつ)化学(かがく)原料(げんりょう)、プラスチック製品(せいひん)などを輸入(ゆにゅう)しています。 

 輸出(ゆしゅつ)輸入(ゆにゅう)品目(ひんもく)(おな)じものが(おお)いのは、日本(にほん)韓国(かんこく)産業構造(さんぎょうこうぞう)()ているためです2産業構造(さんぎょうこうぞう)とは、その(くに)が「どのような産業(さんぎょう)によって()()っているか」を(あらわ)言葉(ことば)日本(にほん)韓国(かんこく)も、半導体(はんどうたい)をはじめとする電子(でんし)部品(ぶひん)産業(さんぎょう)や、自動車(じどうしゃ)産業(さんぎょう)(おお)きな割合(わりあい)()めています。ただし、たとえば半導体(はんどうたい)では、日本(にほん)自動車(じどうしゃ)()半導体(はんどうたい)(おお)きな電流(でんりゅう)電圧(でんあつ)(あつか)える「パワー半導体(はんどうたい)」などに(つよ)みをもつ一方(いっぽう)韓国(かんこく)は「メモリー」と()ばれる記憶(きおく)装置(そうち)(たか)いシェアをもちます。このように、(おな)品目(ひんもく)でも得意(とくい)とする分野(ぶんや)がちがうので、お(たが)いに輸出(ゆしゅつ)したり輸入(ゆにゅう)したりしているのです。

文化(ぶんか)での(むす)びつき 

 (ふる)くから、中国(ちゅうごく)中心(ちゅうしん)とする大陸(たいりく)文化(ぶんか)が、(おも)朝鮮(ちょうせん)半島(はんとう)(とお)って日本(にほん)(つた)わってきました。秀吉(ひでよし)朝鮮(ちょうせん)出兵(しゅっぺい)のときには、朝鮮(ちょうせん)から()れてきた陶工(とうこう)が、 磁器(じき)をつくる技術(ぎじゅつ)(つた)えました。

 しかし、(いま)韓国(かんこく)には、日本(にほん)支配(しはい)されていた時代(じだい)(わる)(おも)()から、日本(にほん)文化(ぶんか)(はい)ってくるのをきらう(ひと)が、たくさんいます。 その(ひと)たちへの気配(きくば)りから、(なが)(あいだ)日本語(にほんご)映画(えいが)(うた)漫画(まんが)などが許可(きょか)されなかったのです。けれども、(いま)では韓国(かんこく)も、これらの日本(にほん)大衆(たいしゅう)文化(ぶんか)()()(はじ)めています。日本でも、「K-POP」とよばれる音楽(おんがく)やドラマが人気(にんき)(あつ)めています。

記事公開:2021年10月

参考資料

1)財務省「貿易統計」:

https://www.customs.go.jp/toukei/suii/html/time_latest.htm

2)外務省「大韓民国基礎データ」:

https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/korea/data.html

監修者:大山光晴

1957年東京都生まれ。東京工業大学大学院修士課程修了。高等学校の物理教諭、千葉県教育委員会指導主事、千葉県立長生高等学校校長等を経て、現在、秀明大学学校教師学部教授として「理数探究」や「総合的な学習の時間」の指導方法について講義・演習を担当している。科学実験教室やテレビの実験番組等への出演も多数。千葉市科学館プロジェクト・アドバイザー、日本物理教育学会常務理事、日本科学教育学会及び日本理科教育学会会員、月刊『理科の教育』編集委員等も務める。

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