アメリカと日本は、どんな結びつきをもっているの?
こたえ:
日本とアメリカ合衆国(アメリカ)の正式な国交は、1854年に「日米和親条約」が結ばれてから始まりました。1941~1945年には、太平洋戦争がありました。
経済 での結 びつき
日本にとってアメリカは、輸出で第1位、輸入で第2位の貿易相手国です(2019年)1)。一方、アメリカにとって日本は、輸出・輸入ともに第4位の貿易相手国です(2018年)2)。日本からアメリカへは、自動車や自動車部品、原動機(エンジン)、半導体製造装置、建設・鉱山用機械などを多く輸出しており、アメリカから日本へは、原動機や航空機類、医薬品、科学光学機器、肉類などを輸入しています。
アメリカに進出する日本の企業も、日本に進出するアメリカの企業も、たくさんあります。アメリカに進出している日本企業は、6700社以上(2020年)3)。最も多いのは、自動車部品や工作機械、医薬品などをつくる「製造業」です。そのほかに、電気機器や精密機器、自動車部品などを日本のメーカーから仕入れてアメリカの小売企業に売る「卸売業」も多く、アメリカでソフトウエアや人工知能(AI)の開発などを手がける日本企業の数も増えています。
文化 ・観光 での結 びつき
日本には、アメリカの文学・映画・音楽などの文化がたくさん入ってきています。 たとえば、ハンバーガーやホットドッグ、コーラ、ジーンズは、アメリカから入ってきたものです。アメリカでは、日本のテレビアニメが人気です。和食も人気があり、すし店やラーメン店のほか、カップめんやしょうゆを売っている店もあります。また、アメリカに行く日本人観光客も、 日本に来るアメリカ人観光客も、たくさんいます。
政治 ・軍事 での結 びつき
日本には、アメリカ軍の施設・区域が78カ所あります(2021年)4)*。その総面積は約263km2で、そのうち約70%が沖縄県にあります。これらの施設は、1951年に調印され、1960年に改定された「日米安全保障条約」にもとづいて置かれているもので、極東(日本や中国、朝鮮半島、台湾、シベリア東端)の平和を守ることを目的としています。
* 日米地位協定にもとづき、アメリカ軍が使用している「在日米軍施設・区域(専用施設)」の面積です。アメリカ側が管理し、自衛隊も使用する区域をふくみます。このほか日本には、日米地位協定にもとづき、アメリカ軍が一時的に使用できる施設(自衛隊の基地など)もあります。
参考資料
1)財務省貿易統計:
https://www.customs.go.jp/toukei/suii/html/time_latest.htm
2)日本貿易会「日本の主な貿易相手」『JFTC きっずサイト』:
https://www.jftc.or.jp/kids/kids_news/japan/country/US.html
3)帝国データバンク「米国に進出している日本企業、全国に6702社 4年前から約100社減少」.2020年11月13日
4)防衛省「在日米軍施設・区域(専用施設)面積」:
https://www.mod.go.jp/j/approach/zaibeigun/us_sisetsu/pdf/menseki.pdf
監修者 :大山 光晴
1957