なぜ、あくびをすると涙が出るの?
なぜ、あくびをするとなみだがでるのか、その
あくびをするときは、大きく口をあけたり、目を強くつむったりしますよね。人によって動きはさまざまですが、とにかく、顔の筋肉を思いきりのばしたりちぢめたりしています。
ふつう、目の玉の上にある涙腺という場所でつくられたなみだは、目をうるおすという役割を果たしたあと、鼻と目の間にあるなみだのふくろ(涙のう)に一時的にためられ、やがて鼻のほうに流れていきます。
ところが、あくびによって顔の筋肉が大きく動かされると、このなみだのたまったふくろが刺激され、しぼり出されるようにしてなみだが出てくるのです。
監修者 :石岡 みさき
みさき眼科クリニック院長。眼科専門医・医学博士。横浜市立大学医学部卒業。日本医師会会員、日本眼科医会会員、日本角膜学会会員。大学卒業後、同大学病院にて2年間研修ののち、眼科大学院にてぶどう膜炎について学ぶ。その後、アメリカ、ハーバード大学に留学し、眼の免疫の研究に従事。帰国後、角膜、前眼部疾患について学ぶ。平成20年、現在のクリニックを開業。