どうして人間は男と女にわかれているの
また植物も、お株とめ株にわかれていたり、お花とめ花があったり、ひとつの花におしべとめしべがあったりと、やはりおすとめすのようなものにわかれています。なぜ、このようにおすとめすにわかれているかというと、自分たちの子孫をのこすのにつごうがいいからなのです。 生き物は、自分たちの仲間がいつまでも続いていくように、遺伝子というものを子供にわたしています。 遺伝子は、親の体の特徴を子供につたえる設計図のような働きをしています。 親からこの設計図をもらった子供は、親と同じ動物になります。 人間から、まったく別の遺伝子をもつ動物、たとえばイヌの子供がうまれたりすることは絶対にないのです。ところがこの遺伝子は、ひとりの親から次のひとりの子供へ、そのまま受けつがれるわけではありません。 子供は、遺伝子をおすから半分、めすから半分もらうようになっています。 こうして、おすとめすの遺伝子、つまり設計図をまぜ合わせることで、親とはちがういろいろな特徴をもった子供ができるわけです。