わたしたちは食べ物を飲みこむとき、いっしょに空気も飲みこんでいます。ふつうは、飲みこんだ空気は、「げっぷ」になって口から出ることがほとんどですが、そのままずっと食べ物といっしょに、体のおくに入っていってしまうことがあります。
そしてその空気は、体の中の消化管という長いトンネルを、ゆっくりゆっくり下におりていきます。消化管は、わたしたちの気がつかないうちに、ミミズのように動いて、飲みこんだものを下へ下へと動かす働きをしています。そうして、空気は、最後におしりから、外に出されます。
ですから、おならの大部分は空気なのです。おならの体積の80%以上が口から飲みこんだ空気だといわれています。そしてのこりは、おなかの中のバクテリアという小さな生き物が作り出したにおいのもとであるガスなのです。