一言で言えば、そういうふうに体ができているから、ということになります。
つまり、女の人が子どもをうむのは、子どものもとになる卵(卵子)をつくるところと、子どもを育てる部屋(子宮)を体の中にもっているからなのです。 男には、そういうところがないために、子どもを産むことはできないのです。
なぜ、このように男と女の役割が分かれているかというと、それは自分たちの子孫をのこすのにつごうがいいからなのです。 生き物は、自分たちの仲間がいつまでも続いていくように、遺伝子というものを子どもにわたしています。 遺伝子は、親の体の特徴を子どもにつたえる設計図のような働きをしています。 親からこの設計図をもらった子どもは、親と同じ動物になります。
ところがこの遺伝子は、ひとりの親から次のひとりの子どもへ、そのまま受けつがれるわけではありません。 子どもは、おすから半分、めすから半分もらうようになっています。 こうして、おすとめすの遺伝子、つまり設計図をまぜあわせることで、親とはちがういろいろな特徴をもった子どもができるわけです。