どうして人間は成長するの
この細胞は、やがてふたつに分かれ、そのふたつがまたふたつずつに分かれ‥‥というようにふえていき、体のいろいろな部分をつくりながら、成長していきます。 人間の場合は、1つの細胞から、9か月ほどで約3kgの赤ちゃんにまで成長して、そのあとにお母さんのおなかから外に出てくるのです。 その後も体は成長を続け、およそ20年で成長は止まり、ひとりの完全な人間になります。
人間がこのような成長のしかたをするのは、遺伝子というものの中に、成長のプログラムが書きこまれているからだろうと考えられています。 遺伝子というのは、だれでも必ずもっているものですが、その大きさは電子顕微鏡を使ってもよく見えないほど小さなものです。 わたしたちの体は、そのように小さな遺伝子にあるプログラムを解読し、生きているのです。
生き物のしくみというのは、どんな機械よりも複雑でありながら精密にできた、本当にふしぎなものなのです。
おうちの方 へ
すべての哺乳動物の受精卵の大きさはほとんど同じです。 ゾウの受精卵が大きくてネズミの受精卵が小さいということはありません。 ではどうしてゾウは大きくなり、ネズミは大きくならないのかという点に関しては、遺伝子が関係しているらしいという事以外まだ全く謎なのです。