ないたときや、いたいとき、かなしいときなど、どうしてなみだがでるの
なみだの本当の役目は、目の玉の表面を、いつもきれいにそうじすることです。なみだは目の玉の表面についたゴミを洗いおとしたり、ばい菌を殺したりしています。 また、いつも目の玉の表面がかわいてしまわないようにしています。 ですから、なみだは、いつも少しずつですが、必ず流れていなければならないものなのです。 鏡で目を見てみると、目の玉がしめっているのがわかります。
ところが、なみだがでるのは、それだけではありません。 目の玉の上の方の外側に、なみだをつくる涙腺というものがありますが、この涙腺には自律神経という神経がきていて、脳とつながっています。 この神経に、脳から命令があると、なみだがでてくるのです。 痛いときや悲しいときになみだがでるというのは、結局、脳からの命令ということになります。
ないたときになみだがでるというのは、もちろんこの神経の命令もありますが、顔の筋肉がいつもとちがうのびちぢみをするために、涙腺がおされてなみだがでることもあるようです。 たとえばなき続けるほどに、なみだが止まらずにどんどんなみだがでるようなときです。
おうちの方へ
涙には細菌を溶かすリゾチームという酵素が含まれているので、殺菌作用があります。