メニュー閉じる

どうしておなかがへるの

どうしておなかがへるの

そのわけは、()べたものが、()(なか)からその(さき)(ちょう)におくられて、()(なか)がからっぽになるからです。

そのとき「おなかがすいた!」と(かん)じるわけですが、これは、おなかではなく、(のう)(ほう)(かん)じています。このしくみは(すこ)複雑(ふくざつ)です。
「おなかがすいた!」と(かん)じるのは、(のう)(なか)にある「飢餓(きが)中枢(ちゅうすう)」というところが(はたら)いています。飢餓(きが)中枢(ちゅうすう)というのは、おなかがへっていることを(からだ)()らせる(はたら)きをします。たとえば、()(なか)がからっぽになって、飢餓(きが)中枢(ちゅうすう)から命令(めいれい)がいくと、(くち)(なか)では、つばが()はじめ、()(ちょう)(なか)では、ぜん(どう)運動(うんどう)という準備(じゅんび)運動(うんどう)(はじ)まります。すると、わたしたちも、「(いま)、おなかがへってるな」ということが、はっきりわかります。
ところで、(のう)(なか)には飢餓(きが)中枢(ちゅうすう)のほかにもうひとつ、「満腹(まんぷく)中枢(ちゅうすう)」というところがあります。この満腹(まんぷく)中枢(ちゅうすう)は、文字通(もじどお)り、おなかがいっぱいになったことを()らせる(はたら)きをします。()(もの)()(なか)(はい)ると、その()()(もの)でふくらんだ(おお)きさをさぐって、もう十分(じゅうぶん)であることを飢餓(きが)中枢(ちゅうすう)()らせ、食欲(しょくよく)をおさえるわけです。
このようにして、つばの()るのをストップしたり、()(ちょう)(うご)くスピードをおそくしたりすると、わたしたちも、おなかはもういっぱいになったんだなとわかるわけです。「おなかがへる」といっても、おなかの(なか)だけの(はなし)ではなく、やはり(あたま)使(つか)っているのです。

PAGETOP