血液型は、よく、「A型はしっかり者。B型は・・・」などと、性格判断やうらないなどに使われていますが、本来、血液型というのは輸血のときに必要なものなのです。
輸血とは、交通事故などで大量の出血があったときに、別の人から血を分けてもらうことです。つまり、自分の血の中に別の人の血をまぜることになります。
このときに、自分の血と別の人の血が、相性の悪い血どうしで、うまくまざらなければ、血はかたまってしまいます。そうなってはたいへんですから、それを、見分けられるようにしたのが血液型です。
血液型は、血液と血液をまぜて調べます。調べ方は、まずA型とB型の血液からとった血清という液を用意します。次に、調べたい人の血液を、このA型の血清とB型の血清の両方に少しずつ入れていきます。そして、Aの方だけかたまればB型であり、Bの方だけかたまればA型、両方かたまれば、AB型。両方ともかたまらなければ、O型、と判断していきます。血液型は、このようにして決められているのです。
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1901年オーストリアのランドシュタイナーがABO式血液型を発見したのが最初です。その後、ABO式以外の多くの血液型が発見されています。