クジラはどうしてしおをふくの
クジラは
クジラのしおふきというのは、クジラが、肺からはきだした息なのです。たとえばわたしたちが、プールで息を止めて泳いでいて、顔を水から出したとたんに、口から息をはきますが、これと同じようなことです。よく、しおふきというと、海水を噴水のようにふきあげていると考えている人が多いのですが、それはまちがいです。
ただ海面に出てすぐに空気をはきだすために、まだ体についている海水や、鼻のあなのくぼみにたまっている海水が、霧のようにふき飛ばされて、白く見えるのです。また、寒いときは、まわりの気温より息があたたかいので、よけいに白く見えます。
このしおふきの大きさや形は、クジラの種類により決まっているようです。コククジラはきれいなハート型をしているとか、マッコウクジラは頭の角からななめ前に出ているなど、しおふきを見ただけでクジラの種類がわかる人もいます。一番大きいシロナガスクジラはやはりしおふきもすさまじく、10~15mもふきあげます。