シマウマにはどうしてしまがあるの
このしまをよく見ると、同じシマウマの仲間でも、少しずつちがっています。
すでに絶滅してしまいましたが、南アフリカにいたクアッガは、しまが首だけにしかありませんでした。このことからも、しまもようは仲間の種類を見分けるめじるしの役目をしていたことがわかります。このもようによって、むれをつくるときや繁殖するときなど、遠くからでも仲間のシマウマを見分けることができるのです。
また、とくに、むれになっているときには、このしまが重要な働きをします。なぜなら、たくさんのシマウマが、ひとかたまりになっていると、しまのおかげで、体のまわりの線が消えて「ウマ」という形がなくなってしまうのです。つまり、ただのしまもようの景色となり、自分たちの存在を、ライオンやヒョウなどの肉食動物に、気づかれずにすむのです。
そのような理由もあって、シマウマはあのしまもようが発達したのです。