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モグラはどうして土の中にいるの

モグラはどうして土の中にいるの

大昔(おおむかし)、モグラは地上(ちじょう)でくらしていました。しかし、エサのとりあいがはげしくなり、エサにありつけないモグラがだんだん地下(ちか)にもぐってくらすようになったのです。

(つち)(なか)には、モグラの()きなミミズや昆虫(こんちゅう)幼虫(ようちゅう)がたくさんいます。また温度(おんど)湿度(しつど)一年(いちねん)(じゅう)あまりかわりません。しかもキツネやフクロウのような(てき)もいないので、(つち)(なか)意外(いがい)にくらしやすいのです。
こうして(なが)(あいだ)に、モグラはあなほりにぴったりな(からだ)をもつようになりました。(まえ)あしはシャベルのようになり、(うし)ろあしはふんばりがきくように特別(とくべつ)なでっぱりが発達(はったつ)してきました。また、(つち)(なか)では()はほとんど必要(ひつよう)がないために、うすい(まく)がかぶさっています。これなら(つち)(はい)心配(しんぱい)もありません。(もの)(かたち)()えなくても、(あか)るさだけは(かん)じることができます。(みみ)たぶも(つち)(なか)ではじゃまになるためになくなり、えさは、においとひげの感覚(かんかく)だけでさがしているのです。
(からだ)()皮膚(ひふ)から垂直(すいちょく)()えて、ビロードのようになっています。そのために、トンネルの(なか)(まえ)にも(うし)ろにも自由(じゆう)(うご)けるのです。このように、完全(かんぜん)地下(ちか)のくらしに(てき)した(からだ)になってしまったモグラが、(ふたた)地上(ちじょう)での生活(せいかつ)にもどることはないでしょう。

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