恐竜の化石はどうやってできるの
たまたま1頭の恐竜が、大きな川や海などで死ぬとします。恐竜の体は水の底にしずんでしまい、体がうかび上がらないうちにどろや砂がかぶさってしまうことがあります。そして、川や海の流れがゆるやかだった場合、恐竜の体はバラバラにならずに、1か所のどろの中で、だんだんとくさり、骨だけになるのです。その上にもどろや砂がかぶさり、長い年月の間に地中にうまっていくことになります。
やがて、これも長い年月の間に、骨のカルシウムなどの成分が石の成分に置きかえられていきます。これが化石になるということなのです。化石は、形は骨の形をしていても、その成分は石なのです。
こうして地中で化石になった恐竜の骨は、そのままなら川や海の底にあるために、人間が見つけることはできません。ところが、たまたま大地が動いて、水の底だったところが恐竜の化石をうめたままもり上がって陸地になったとします。そして、さらにもり上がり山や丘になり、そこが何かの原因で、くずれたり、川にけずられたりすると、そこにできたがけから、地中にうまっていた恐竜の化石が顔を出したりするのです。
そして、たまたま恐竜の化石をさがしている人が、そのがけを調べて、化石を見つけることになるのです。このように、長い年月のはてに、偶然に偶然が重なって、恐竜の化石がほりだされるのです。