イヌやネコは、笑わないの
笑う動物は、ヒト、チンパンジー、ゴリラなど類人猿(るいじんえん)だけだといわれています。
イギリスの有名な生物学者ダーウィン(1809~1882)も、ヒト以外の類人猿が笑い声を出すことに気づいていました。ただし、ヒトのようにゲラゲラと大声で笑うのではなく、ハーハーとあえぐような声を出します。
わたしたちが笑いというときは、ゲラゲラと声を出す笑いだけでなく、声に出さない「ほほえみ(スマイル)」をさすこともあります。
わたしたちは、顔に表情(ひょうじょう)をつくる筋肉(きんにく)が発達しているので、ほほえむことで相手にうれしい気持ちやきげんのよいことを伝えることができるのです。
イヌやネコは、声を立てて笑うことはしません。ヒトのようにほほえむこともありません。それでも、イヌやネコがきげんがよく楽しそうにしていることは、わたしたちにも伝わってきます。イヌは、楽しそうにしているときしっぽをふりますね。ネコは、満足しているとき、ごろごろとのどを鳴らします。
イヌやネコは、顔では笑いません。その代わり、笑いたくなるような気持ちをからだで表しているといえるでしょう。