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カラスはどうして黒いの

カラスはどうして黒いの

動物(どうぶつ)(からだ)(いろ)は、種類(しゅるい)によってちがっています。たとえばカラスは(くろ)(いろ)をしていますが、リスなどは茶色(ちゃいろ)、ホッキョクグマはまっ(しろ)、キリンやトラは(からだ)模様(もよう)をもっています。また、小鳥(ことり)には(あか)(あお)黄色(きいろ)(みどり)などとてもあざやかな(いろ)をしているものもいます。

しかし、このような(いろ)というのは、その動物(どうぶつ)()きに(えら)んだわけでも、神様(かみさま)()めたものでもありません。それでは、たまたまそのような(いろ)をしているのかというと、これもそうではありません。(からだ)(いろ)は、その動物(どうぶつ)がすんでいる場所(ばしょ)や、くらし(かた)で、だいたい()まってくるものなのです。
つまり、動物(どうぶつ)は、なるべく目立(めだ)たない(ほう)()きていくうえではつごうがいいのです。すんでいる場所(ばしょ)風景(ふうけい)(なか)にとけこんで、目立(めだ)たなければ、(てき)におそわれることも(すく)なくなります。また、獲物(えもの)をとるときでも、目立(めだ)たなければおそいかかる直前(ちょくぜん)まで相手(あいて)()づかれることもありません。

このようにして、その環境(かんきょう)のなかで()きていくのにつごうのよい(いろ)模様(もよう)をしたものが、(なが)年月(ねんげつ)(あいだ)()きのこってきたというわけなのです。日本(にほん)のカラスはまっ(くろ)ですが、ヨーロッパには(くび)から(むね)(はら)(しろ) っぽいコクマルガラスというカラスがいますし、ヒマラヤには、(からだ)(くろ)いがくちばしが 黄色(きいろ)くてあしが(あか)いキバシガラスというカラスもいるのです。
日本(にほん)のカラスが(くろ)いのは、おそらくその(いろ)日本(にほん)(もり)(なか)では目立(めだ)たずにつごうがよかったからと(かんが)えられます。

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