鳥はどうしてとべるの
じつは、空をとぶ鳥も、体や翼の大きさのわりには、体がとても軽くできているのです。
鳥は見た目には、とてもふっくらしていて重そうに見えますが、それは羽毛がふくらんでいるからで、本当はとても細い体をしています。また、骨は、中が空洞 になっていますが、支柱のようなつくりがたくさんあるために、 軽くてじょうぶなのです。また、体を少しでも軽くするために、鳥は、ものを食べても、すぐにうんちにして外に出してしまいます。つまり、鳥はとぶために徹底的に体を軽くしているというわけなのです。
とぶことのできる鳥のなかで重いのは、アフリカオオノガンやナキハクチョウという鳥で、これらは翼を広げると2m以上にもなります。しかし、体重はというと、せいぜい20~25kgしかありません。これ以上の重さではとぶことができないからです。
反対に、空をとばない鳥のなかにはとても重いものがいます。たとえばダチョウは、体重が150kgもあります。
また、空をとぶためには、軽い体のほかにも、鳥は次のような体の特徴をもっています。それは、体のわりに大きな翼をもっていること、翼を強く動かすための大きな筋肉をもっていること、それから、空気抵抗の少ないつるつるの羽毛でおおわれた流線型の体をもっていることなどです。このようなことも空をとぶためには必要なことなのです。