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ペンギンはどうしてとべないの

ペンギンはどうしてとべないの

ペンギンの(からだ)には、ひれのような(ちい)さな(つばさ)がありますから、先祖(せんぞ)(そら)をとべる(とり)だったようです。

おそらく、大昔(おおむかし)、ペンギンは(いま)のカモメのように、(そら)をとんできて海面(かいめん)におりて、()(もの)をとっていたのでしょう。
ところが、ペンギンの先祖(せんぞ)がくらしていたところは、(てき)(すく)なく、かなり安全(あんぜん)であったために、(いま)のカモのように、ふだんは水面(すいめん)にうかんでくらしていて、どこか(とお)くへ()くときだけとぶようになったのでしょう。
こうして水面(すいめん)にうかぶくらしを(つづ)けているうちに、だんだん水中(すいちゅう)にもぐってえさをさがすようになりました。そして、(なが)(あいだ)水中(すいちゅう)にもぐるようになると、やがて(つばさ)(みず)(なか)使(つか)うようになりました。(つばさ)をはばたいて(およ)ぐため、とても(はや)いスピードで(およ)ぐことができるようになったのです。
こうすると、獲物(えもの)をうまくつかまえられるし、(てき)からもすばやくにげられます。こうして、(つばさ)も、(およ)ぐのにつごうのよい(かたち)にかわっていったのでしょう。
やがてペンギンの(つばさ)は、もうすっかり(そら)をとぶための道具(どうぐ)ではなくなり、完全(かんぜん)(およ)ぐための道具(どうぐ)になってしまいました。(からだ)(とり)にしては(おも)くてたくましいのですが、(およ)ぐときに馬力(ばりき)()るから、それはそれでよかったのです。
こうして、ペンギンは、ついにはまったくとべない(とり)になったのです。

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