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カニはどうしてはさみをもっているの

カニはどうしてはさみをもっているの

カニがはさみをもっているのは、人間(にんげん)(ゆび)をはさむためではありません。もともとはさみは、(もの)()べるときに使(つか)道具(どうぐ)で、()(もの)をつかんだり、くだいたりするものです。

たとえば、(かわ)にすんでいるサワガニは、(あめ)のときに、(しず)かに岸辺(きしべ)()がってきて、ミミズや(ちい)さな昆虫(こんちゅう)をうまくはさみでつかみながら、それを()べています。人間(にんげん)でいえば、()(ゆび)のようなものなのです。
カニのはさみが(もの)()べる道具(どうぐ)であることは、エビのように(ちい)さなはさみしかもっていない仲間(なかま)がいることを(かんが)えてみてもわかります。もしはさみの一(ばん)役目(やくめ)武器(ぶき)であるならば、(ちい)さなはさみの仲間(なかま)がいるのは(かんが)えられません。(ちい)さなはさみでは、武器(ぶき)にならないからです。
しかし、なかには、ケガニやアメリカザリガニなど、かなり(おお)きなはさみをもっている仲間(なかま)もいます。あの(おお)きなはさみは、(もの)()べるのに使(つか)っていた道具(どうぐ)が、(たたか)ったり獲物(えもの)(ころ)したりしやすいように、(なが)(あいだ)進化(しんか)したものなのです。

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