サケはどうしてうまれた川にもどるの

最近(さいきん)では、サケはおとなになってもうまれた川(かわ)のにおいをよくおぼえていることがわかってきました。つまり、サケがうまれた川(かわ)を正確(せいかく)に見(み)つけることができるのは、その川(かわ)の水(みず)のにおいをおぼえているからではないかということです。
日本(にほん)のサケは、川(かわ)でうまれてから海(うみ)へ下(くだ)り、アラスカの方(ほう)まで大旅行(だいりょこう)して、その間(あいだ)に大(おお)きくなり、3年(ねん)から4年(ねん)たってからうまれた川(かわ)にもどってきます。この大旅行(だいりょこう)の間(あいだ)の位置(いち)やコースをどうやって知(し)るのか、これもまだよくわかっていませんが、おそらく海流(かいりゅう)に乗(の)ったり、昼間(ひるま)の太陽(たいよう)の位置(いち)や、地球(ちきゅう)の磁気(じき)などによって方角(ほうがく)を決定(けってい)しているのだろうといわれています。
そして、自分(じぶん)のうまれた川(かわ)の近(ちか)くまで来(く)ると、おぼえていた川(かわ)のにおいをたよりに川(かわ)を選(えら)んでのぼってくるらしいのです。サケは、わたしたちには信(しん)じられないような感覚(かんかく)をたくさんもっているのでしょう。