アメンボはどうして水の上を歩けるの
アメンボがしずまずに
水の表面は、うすい膜がはったようになっていて、物をささえる働きがあります。たとえば、1円玉をフォークにのせて、コップの水面に静かにおくと、1円玉は水の上にうかんだまましずみません。そのとき、注意してみると、水の面がへこんで、膜の上に物がのっているようすが、よくわかります。
1円玉の重さは1gです。アメンボの重さは、ふつうは10匹合わせても1gにならないのですから、非常に軽いことがわかります。この軽い体で、水の膜の上にバランスよくあしをふんばっているわけですから、かんたんには水にしずみません。
また、アメンボのあしの先にはたくさんの細かい毛がはえていて、その毛には油がついているため、水をはじいてぬれないようになっています。そのうえ、あしの先のつめが水面の膜につきささってすべらないようになっているのです。それで、アメンボは、水にうかんで、スイスイと動いたり、ピョンピョンはねたりできるというわけなのです。