アリはどうして土の中にすをつくるの
アリは、とても
巣は、みんなが安心してくらせるところであり、幼虫が育つところでもあります。アリの親戚の、ハチの仲間にも、子育て用の巣をつくるものがいて、木のすじや粘土のようなどろをかじり取って、つばをまぜて巣をつくっています。
アリも、同じように、土をあごでかじり取り、土の中にトンネルをほっているのです。アリの巣は、地面の中につくったあなであるため、なかなかこわれることはありません。雨がふっても、しみとおってしまいますから、水もたまりませんし、風がふいても何の影響もありません。土の中はまっ暗ですが、アリは、おたがいに、においなどで連絡しあうために、明るいところと同じように生活することができるのです。つまり、アリのような小さな虫が、仲間どうし力を合わせて生活していくには、土の中は、とてもつごうがいいというわけです。
もちろん、アリの仲間でも、トゲアリのように木の幹のくさってできたあなを巣にするものや、トビイロケアリのようにかれた木を利用して、巣をつくるものもいます。しかし、ほとんどのアリは、土の中に巣をつくってくらしているのです。