カブトムシはどうしてつのがあるの,どうしておすだけにあるの
カブトムシは、りっぱな
木を観察していると、よくクヌギなどの木からしるが出ているところに、たくさんの虫が集まるのをみかけます。その虫は、チョウや、ガや、カナブン、またハチやハエなどで、それらは、木のしるをなめるために集まってきた虫たちです。その仲間のなかにときどきカブトムシもいるのです。
木のしるに、カブトムシが1ぴきだけのときは、ほかの虫が小さいために、けんかにはなりません。カブトムシは、しるのよく出る一番いいところで、ゆっくりとなめていればいいのです。しかし、別のカブトムシや、クワガタが出てくると、そうのんびりもしていられません。場所のとりあいで、けんかになってしまいます。このときにりっぱな角が役に立ちます。カブトムシは、角をひくくして、相手の体の下に入れます。そして、グイっと持ち上げて、相手をはねとばそうとするのです。相手は、あしをふんばり、つめを木にひっかけて、抵抗します。この力くらべに負けたものは、その木から追い出され、しるにはありつけないというわけなのです。つまりカブトムシの角は、けんかをするためにあるといっていいのです。
めすの一番大事な仕事は、卵をうむことです。強くて大きなおすと出会うことがなによりも重要で、けんかなどをしていては、いい卵がうめなくなってしまいます。
ですから、カブトムシのめすには、おすのような角がありませんし、けんかもしません。