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セミはどうしてすぐ死ぬの

セミはどうしてすぐ死ぬの

セミは、つかまえたものをかっていても、なぜかすぐに()んでしまいます。しかし、セミの幼虫(ようちゅう)は、(つち)(なか)で、何年(なんねん)何年(なんねん)もかかって(そだ)ちます。たとえば、アブラゼミは、(つち)(なか)に、(まる)(ねん)(かん)もすんでいます。ところが、幼虫(ようちゅう)のときがすぎて、(つち)から(そと)()ると、あっという()()んでしまうのです。

幼虫(ようちゅう)のときのからをぬぎすてて、成虫(せいちゅう)になったセミは、(たまご)をうんで自分(じぶん)(いのち)(つぎ)()きついでいくという大事(だいじ)仕事(しごと)がのこされています。ところが、それをごく短時間(たんじかん)にすまさなければならないのです。
このひみつは、セミの(からだ)にあります。(おや)になったセミの(からだ)は、おすは()ぶことと()くことだけに、まためすも()ぶことと(たまご)をうむことだけに、つごうよくつくられているのです。(からだ)が、長生(ながい)きするようにはもともとつくられていないのです。(おや)のセミは、せいぜい10()から2週間(しゅうかん)(いのち)で、その時間(じかん)()きるために、()のしるを(すこ)しすうだけです。
(おや)ゼミの仕事(しごと)は、(たまご)をうむことだけですから、その(あいだ)()きていられればいいわけです。ですから、(おや)のセミは長生(ながい)きしないのです。

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