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セミはどうして(あんなにうるさく)鳴くの

セミはどうして(あんなにうるさく)鳴くの

あのファーブル昆虫記(こんちゅうき)有名(ゆうめい)なフランスのファーブルが、おもしろい実験(じっけん)をしました。セミが()いているすぐそばで、「ドーン」と大砲(たいほう)()らしたのです。しかし、セミはそれでも()きやまなかったそうです。

実験(じっけん)結果(けっか)からは、セミには(みみ)がないように(おも)えますが、じつはセミもやはり(みみ)をもっていて、(おと)()くことができるのです。
ところで、()くセミはおすだけで、めすは()きません。おすのセミは、めすのセミに自分(じぶん)のいる場所(ばしょ)()(ごえ)()らせているのです。
ミンミンゼミやツクツクボウシなどは、()くと、そのあとパッととびたってしまいますが、アブラゼミやニイニイゼミなどは、 ()いても、そのまま(うご)きません。つまり、(うご)いてめすをさがすセミと、()いてめすをよぶセミの2種類(しゅるい)のセミがいるようです。
どちらにしても、おすのセミは、自分(じぶん)のいる場所(ばしょ)をめすに()らせるために、あのようにうるさく()いているのです。(おや)になったセミは、かぎられた(いのち)(なか)で、(つぎ)生命(せいめい)をのこすという大切(たいせつ)仕事(しごと)をしなければなりません。だから、あのようにはげしく()いてめすをよんでいるのでしょう。

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