かびはどうして生えるの
カビは
まず、カビは生き物であるということを、頭に入れておいてください。
さて、カビは、植物の種のようなもので胞子とよばれるものからふえていきます。この胞子は、非常に小さく、しかも軽いために、空気中のどこにでもうかんで飛んでいくことができます。目には見えなくても、空気中には、カビの胞子がたくさん飛んでいるのです。
また、このカビの胞子はあらゆる物にくっつく性質を持っています。ちょうどいい温度と湿り気と、好きな食べ物があれば、胞子は菌糸という糸を出してふえていきます。ふつうの植物でいうと種が芽を出すのと同じことです。
これがどんどんふえて、大きくなると、胞子のふくろができてきて、人間の目に見えるようになります。これが人間の目に見えるカビなのです。カビは、このようにしてふえていきますが、いくら胞子がくっついても、温度・湿り気・栄養の3条件がそろわないとカビにはなりません。
また、カビはふえると、そのものの性質まで変えてしまいます。カビの生えたもちやパンが食べられなくなるのはそのためです。しかし、よくかわかしたり、冷たくしておけば、 たとえ胞子があってもカビは生えません。 食べ物を冷蔵庫に入れておくと、カビはなかなか生えないというのはこのためです。