植物の成長にどうして水が必要なの

この細胞(さいぼう)の中(なか)には、「原形質(げんけいしつ)」という水分(すいぶん)の多(おお)いものがたくさんつまっています。この、細胞(さいぼう)の中(なか)の水分(すいぶん)は、根(ね)からすい上(あ)げた水(みず)がもとになっていますから、もし水(みず)がなくなるとこの水分(すいぶん)が外(そと)へ出(で)てしまい、細胞(さいぼう)はひからびて死(し)んでしまいます。たくさんの細胞(さいぼう)が死(し)ぬと当然(とうぜん)、植物(しょくぶつ)はかれてしまいます。
また、植物(しょくぶつ)の葉(は)は、太陽(たいよう)の光(ひかり)をエネルギーにして、根(ね)からすい上(あ)げた水(みず)と、まわりにある二酸化(にさんか)炭素(たんそ)から、でんぷんなどの栄養(えいよう)分(ぶん)をつくって、自分(じぶん)の体(からだ)を大(おお)きくしています。この仕事(しごと)に、水(みず)はかかせないものなのです。
そのほかに、植物(しょくぶつ)の根(ね)は、土(つち)の中(なか)の水(みず)にとけている肥料(ひりょう)をすい上(あ)げて、植物(しょくぶつ)の成長(せいちょう)を助(たす)けています。肥料(ひりょう)は水(みず)にとけないと根(ね)からすい上(あ)げることができませんから、やはりここでも水(みず)が必要(ひつよう)というわけです。
水(みず)がないと、植物(しょくぶつ)はしおれてしまい、葉(は)は自分(じぶん)の体(からだ)の栄養(えいよう)をつくることができず、そして根(ね)からは、肥料(ひりょう)をすい上(あ)げることもできなくなるのです。水(みず)はこのように重要(じゅうよう)な働(はたら)きをしており、植物(しょくぶつ)にとってなくてはならないものなのです。