種は最初どうやってできたの
花の中にはおしべとめしべがありますが、このおしべから出る花粉がめしべにくっついて、種ができるのです。したがって、種は花がさかないとできないということになります。
ところで、最初の花はいつごろ地球上に現れたのでしょうか。これは、化石を調べてみるとわかります。今からおよそ2億年前の中生代の化石から、現在も生きているイチョウやソテツの花が見つかっているのです。つまり、少なくともこの時代には、すでに種があったと考えられるわけです。
また、このことから推理して、種のはじめは、中生代より前の時代であろうと言われています。もしそうでないならば、突然、中生代になって、花のさく植物が出てくることはありえないからです。
中生代より前の、今からおよそ3億4000万年ほど前。恐竜が生まれるより1億年以上も前のことですが,このころの植物はワラビやゼンマイのようなシダの仲間によくにた植物でした。そして、その植物には、おそらく種のようなものがあったと思われます。
まだはっきりとわかっていない部分も多いのですが、種は、今から3億4000万年ほど前、シダの仲間によくにた植物から生まれたと考えられます。
つまり、植物は、最初は種を持っていなかったのです。しかし、あるとき、種をもつ植物があらわれて、その仲間がどんどんふえてきたのでしょう。