花はどうしてかれるの
なぜなら、花というものを理解していないと、なぜ花がかれるのかもわからないからです。
ふつうの花を、外側から見ていくと、がく、花びら、おしべ、めしべの4つがあります。そして、がくや花びらが開いたときを、花がさいたといっているのです。
花びらが開いている時間というのは、たとえば、アサガオでは朝のうちだけですし、キュウリやヘチマでも朝から昼すぎまで、ヒマワリでは、花そのものは何日も開いていますが、花びらはやがてかれてしまいます。
がくは、すぐに落ちてしまう花と、いつまでも落ちない花とがあります。おしべは、すぐに落ちてしまうのが多いようですが、めしべは、いつまでも残っています。そして、下にある子房というところが大きくなり、そこが実になるのです。
つまり、花は種をつくるために開くわけですが、開いてしまうと、もう花びらやおしべは必要ありません。それで、色が変化したり、ちぢんでしまったり、ついには落ちてしまうのです。
しかし、めしべは、実になるという大切なものなので最後まで残っています。実になり、そして、種ができるのです。がくが残るのは、単にこの実を守ろうとするからです。このようにめしべのもとだけが残って、がく、花びら、おしべの色や形が変わることを、花がかれるというのです。
しかし、花の全部がかれてしまうわけではなく、めしべのもとは、残って大きく育っていくのです。